何年も前に起きたことですが、信号のない道路で横断歩道を渡ろうと歩道で待っている小学生がいて、それを見た車の運転手が車を止めて、通してあげようとしました。
小学生は両方の止まってくれた車に軽くお辞儀をしながら通っていきます。
そしたら後ろから走って来た、いかれたじじいの乗った軽トラがノーブレーキでそのまま止まっている車を追い抜いて走り抜けていきました。小学生は小走りで横断していたのでギリギリ轢かれずに済みました。
停車していて追い抜かれた車はクラクションを鳴らしましたが、ノーブレーキのいかれたじじいは無視して走り抜けていきました。
文字だけではわかりにくいと思うのですが
「信号のない横断歩道を渡ろうとした小学生のために車が止まったら、後ろから来た、いかれたまま歳を重ねた軽トラのじじいが止まらずにそのまま追い抜いて走っていった」
のです。
ノーブレーキの、のうみそが半分溶けているに違いないいかれたじじいが一番悪いのですが、轢かれかけた小学生、止まった車はこうならないようにいったいどうするべきだったのでしょうか?
車の人は、後ろから俺はワルでかっこいいというワルのヤンキーのままじじいになったようないかれたじじいが走ってくることを見越して止まらないことが正解で、小学生も信号機のある所まで遠回りするのが正解だとしたら世の中は本当に息苦しくなります。そして遠回りして横断歩道を渡ったら信号無視の車に轢かれる予想までしなければならなくなります。
私には正解がわかりません。
高齢で判断力が、と言うぐらいのじじいでもなかったです。そんな生き方をしてきたんだろうなと言う感じのじじいでした。
轢かれずに済んだことが救いです。ドライブレコーダーが普及している今ならまた違う結果だと思います。
それでも昨今の一部正解を言いたい人々は、正解を言います。または誰かが作った新しいルールで鼻毛が5メートル近く伸びているに違いないじじい以外にも多方を責めていきます。私自身もじじいを罵倒しているという責められポイントを作っています。ですが今回はそれとはまた別の話です。
一番悪いのは脳が半分溶けているにもかかわらず車を運転した軽トラのじじいなのですが、ルールを守らない残りの脳も腐りかけているであろう軽トラのじじいが今もし生きていたとしてもそのことはもう覚えていないでしょう。半分からっぽになった頭で鈴虫を飼ってそうなじじいにはその程度のことだったと思うんです。こんなことはよくあると言う人もいると思います。実際世の中事故だらけです。
それでも私は何年たっても思い出すし腹立たしい事のひとつなのですが・・・
止まった車の運転手やお辞儀をした小学生の気持ちなどを「踏みにじる」 と言うのはこういうことなんだろうなと思いました。