これはサテライトM |
※私がそうだっただけで、すべての人に当てはまるとは限りません。水質や温度などの環境にも注意が必要です。設置する水槽内が安定している前提でのお話です。
長文失礼します!!!
少なくとも私の環境では、サテライトに入れたことが原因でだめになるという事はないという結果で、水の流れ、水槽内で飼うよりはこまめな掃除、増えすぎた場合の対応などを意識していれば大丈夫だと思います。
混泳魚がいない環境になるのでエビが自由に動き回れる(ストレスが少ない)のも利点です。
私の場合、水槽で魚を飼っているので稚エビが食べられないように、まずサテライト内で増やしてから水槽に入れようと思い、こうしました。(追記:予想以上にうまくいっているのでそのまま飼い続けています)
3か月ほど前、10匹買って60センチ水槽に掛けてあるサテライト内の飼育で産卵して、繁殖に成功しました。サテライト内に稚エビがたくさん(4,50匹ぐらい)です。(追記:2年以上たってますが、順調に増え続け、水槽に移動させたりほかの水槽に入れたりしています。※公開日は2022/09/20ですがもっと前に書いていたブログ投稿です。)
酸欠についても、40匹以上ミナミヌマエビをサテライト内で飼っていた時期もありますが問題ありませんでした。
・購入後の水合わせを考えてみる
ミナミヌマエビは、丈夫で飼育も簡単で増えやすいと書かれてることがある一方で、何度買ってきてもだんだん死んで減っていくという相談みたいなのを見かけることもあります。(ポツポツ死と呼ばれているようです)
私としては一番最初の水合わせがうまくいき、ほかの魚の攻撃などエビのストレスになるものがなければ、そのあとは飼いやすいという印象です。(多分これ自体も散々言われている事と思います)
水合わせの状態や、条件があっていなかったり、病気、ストレスがあると、エビは動き回らずじっとするか、隠れるか、水が合わずに暴れまわるかなどをして弱っていきます。
水槽への導入がうまくいけば入れてすぐにえさを探し回ります。(ストレスもなく活性が高い状態)
水合わせがうまくいくか行かないかは、買ってきたときの水と、これから入れる水槽の水の違い、水温、購入時のエビの状態、水合わせのやり方などいろんな条件があり、同じようにやっても人や環境によって結果に違いが出るのではないかなと思います。
「合わ」なければ水合わせの水滴でも弱っていくこともあると思います。
時間をかけすぎてもうまくいくとは限らないです。
そのへんが人による飼育難易度の違いなのかなと思います。
難しいですがインターネットには、鬼のように山のように親切に、育て方、扱い方を教えてくれる場所がたくさんあり、エビにとって好ましい環境を教えてくれてます。
私もかなり勉強させてもらいました。どうもありがとうございます!
・やったこと |
・サテライトをMからLサイズにした
スドー 外掛式産卵飼育ボックス サテライトL 【Amazonリンク】
・底砂は水槽内のものを、底が透けそうなぐらい薄めに(1層分ぐらい)敷きました。
流派がいろいろあると思いますが、薄めに敷くと掃除をしやすいです。
スポイトで掃除をする都合上、粒が大きめな方がスポイトで一緒に吸い込みません。
または細めのスポイトを使うのもいいです。
稚エビの生存率を高めたい場合、微生物の住処になるソイルを少しだけ厚めに敷くといいかもしれません。(掃除のしにくさによる水質悪化に注意!)
ですが、ソイルが厚いとサテライト内に別の、稚エビの餌にならない微生物も沸きやすくなります。(ミズミミズ、ケンミジンコ、カワコザラガイなどは環境に害はなく、掃除してくれるぐらいなのですが、ヒドラ、プラナリアがいる場合は注意が必要です)
ウイローモスを入れるのもいいです。アナカリスやマツモなどなら、浮かせておくだけでいいです。
・ケンミジンコやカワコザラガイが湧いたらミナミヌマエビも暮らせるはず
ひとつも参考にならない2匹のカワコザラガイの画像(白い点) |
サテライト内で、魚に食べられるのか水槽内では見かけない、ケンミジンコやカワコザラガイ(透明で2ミリぐらいの小さな貝)が湧き始めました。
魚は大丈夫なのにエビの飼育自体がうまくいかないなどの場合、サテライトにエビを入れる前、湧くかどうかしばらく見てみるといいかもしれません。
エビも大丈夫とは限りませんが、水が酸性に寄りすぎたなどでケンミジンコや貝類が生きられない水質だとエビも厳しいということもあり、飼ってもいいという指標にはなるはずです。
例えば魚や水草が平気でも、スネール(軟水・酸性に弱い)が弱っていくぐらいの水質になっているということもあり得ます。
その状態ではエビも水合わせ時のダメージなどがあり、なかなか厳しいかもしれません。
単純に、PH、GHなどの水質を調べるのもいいです。
(その辺りのミナミヌマエビ飼育自体に関する情報は、ありがたいことにインターネットにこれでもかと言うぐらい親切に書かれています。)
ケンミジンコ(1ミリぐらい?の大きさで素早く動き回ります)はサテライト内でも底砂に隠れているようでなかなか見つかりません。
底砂から掃除のついでにスポイトで水を吸って、観察しやすい入れ物に入れて、虫眼鏡などで湧いてるかどうか見ることができます。
※底砂や飼育期間、条件によっては湧かないこともあります。 ミズミミズも湧きますが、サテライト内の掃除をしてくれます。
カワコザラガイなどが水槽内に移動してしまうことがあるので、見た目的に気になる方は注意してください。
・エサは1日1回あげました
ヌマエビ用の粒状の物を1日1回あげると多いかもしれません。熱帯魚のエサを少なめにあげて、3日に1回ぐらいヌマエビのエサをあげました。
エサのあげすぎは水質悪化、ヒドラ、プラナリアなどが増える原因にもなります。
・水替え時にスポイトで底を掃除
結構フンがたまります。そっと吸います。
このようなやり方の場合、砂のような底砂は一緒に吸ってしまうため向いていません。
稚エビがいる場合吸いこんでしまわないよう注意が必要です。
吸った水を入れた容器の水を、捨てる前によく観察してみるとよいと思います。
スポイトは下記の大きめのスポイトより、先が細い方が間違ってエビを吸い込んだ時、深刻なダメージが入りそうです。とにかく注意します・・・
・モスのついた流木や置物などを入れる場合、通水性に注意
流木は壁面に立てかけておくなどする(底と接する面が少なくなるように置く)と掃除しやすいです。とにかく掃除しやすさを意識しました。
私はウィローモス、アナカリスを入れておきました。
・サテライト内の吸水パイプ内でエアーの動きが悪く、水と空気が出たり止まったりを繰り返している場合、エアー量か水槽の水量、透明なパイプの位置などの調整が必要かも
水は出ているのでそこまで問題はないと思いますが、水の流量が減っているのかが少し気になります。サテライト グレードアップセットを買うのもいいです。(環境にもよると思いますが1~2か月ぐらいの使用で流量が減っていき、掃除か交換が必要になってきます)
実店舗ではあまり売っているのを見かけないですが「グレードアップセット 交換用プラストーン S-5858」でプラストーンの交換ができます。
細い、うす灰色のパイプの掃除が難しいんですが、ずっと使っていると汚れが詰まってきて流量低下、異音の原因にもなります。 コケ対策でも使うオキシドール、木酢液、重曹などにしばらくつけてみるといいです。つけた後はよく洗ってください。
あとは最近売られ始めた「ストロー用のブラシ」が細いパイプを洗うのに便利です。
ストロー用ブラシ単品でも売っているところもありますが、100円均一や店頭で探す場合、「再利用可能なステンレスストロー」などにストロー洗浄用ブラシが一緒について売られているものもあり、それだとブラシ単体よりはお店で見つけやすいと思います。(お店の品揃え的な意味で)
購入するときは多少は曲がるようなブラシがいいと思います。
その場合ストローの洗浄ができなくなるので、2つ買って1つをアクアリウム用にするとよいと思います。(どの目線からかよくわからないアドバイス!)
流量に関してはできるだけ気にします。水草、ごみなどで給水口が詰まることがあります。
また、画像の赤いラインのパイプに、カビのようなものが詰まってきてエアー供給が減ることもあります。ここは細いブラシがなければ、つまようじでも掃除できます。
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・エアー量調整パーツ
これでエアー量を下げた状態でずっと使い続けると、エアーを出そうとするポンプ側と、実際に出るエアー量との違いにより、エアーポンプに負荷がかかり性能低下を早める心配が出てきます。
ポンプをエアストーンなどと分岐させ、複数つなげている場合の使用にはとても便利です。
水作 水心など、ポンプ側でエアー量を調整できるものを買うのもいいです。
・サテライトの思わぬ効果
・水槽の底砂か水草にたまたまついていたらしいラミーノーズテトラの卵がサテライト内で孵って、エビと一緒に安全に育っています。(大きくなって今も水槽にいます!)
その後、給水パイプ近くで産んだ卵がたまたま吸い込まれたのか、レモンテトラもサテライト内でうまれていました…水草も移動したりしていなかった時期なので奇跡!
毎日水槽を見張っていますが、けっこう気付かないところで産んでいるものです・・・(気づいてからはエサをあげましたが、それ以前はサテライト内の微生物を食べたのかメダカの稚魚用のエサを食べたのか、順調に成長して水槽へ移動させました)
・また、サテライト内だとエビの状態を見やすいです。
私の場合購入時に寄生虫(エビヤドリツノムシ)がいました。飼っていてエビが何度か脱皮を繰り返すうち、消えてしまいました。
観察しやすいので問題を見つけやすいかもしれません。
・水草を掃除してくれます。
コケが付いた水草をサテライトに一晩ぐらいそのまま入れておくときれいになります。狭い分、集中してくれるので水槽にエビを放つより早くきれいになります。
水槽内で食害などに合い、育たない水草を一時的に入れておくこともできます。
黒ヒゲコケなどは強いので、薄めた木酢液、オキシドールなどに一瞬浸けて、コケを枯らしてから入れます。(浸した後、入れる前は飼育水などでよく洗います。心配なら1日ぐらい水槽側に戻すといいかもしれません。)
・ウィローモス類が育つ
私の環境では水槽内でなかなかウィローモスが育たなかったのですが、サテライト内だときれいに育ちます。
そのほか石などに活着可能な水草、リングろ材にスポンジを詰めるなどして移植可能であるなら、光が強すぎる、ヤマトヌマエビなどが新芽を食べてしまう、などの場合、まずサテライト内で別条件のもと、育てて増やしてみるのもおすすめです。
・オトシン類にエサを覚えてもらいやすくなる
コケ対策よりまず生き延びてほしいことを優先するならおすすめです。
単純に狭いので、混泳魚にとられる心配もなく、エサと出会いやすくなり、味を覚えるのも早まります。
エビが大量にいる場合、隔離の仕切りを入れたほうがより安心かもしれませんが、エビ・稚エビとの混泳も大丈夫です。
私の家のオトシンはフレーク状のグッピー・テトラ用のエサを食べるようになりました。 https://bassajijisad.blogspot.com/2017/10/blog-post_44.html
・ 普段、調子のいいエビはサテライト内でどう動く?
上流を目指す(パイプの吐出口に集まる)ような動作をするエビもいれば、エサを探してうろうろするエビもいます。
虫メガネなどでよく見るとわかるのですが、1日中なにかを食べているので、口がよく動いています。
調子がいいエビは常に何かを食べようとしていて、口元がよく動いています。
調子が悪いエビはじっとしているか、隠れて動かなくなったり、口もあまり動かないです。
導入時にパイプの吐出口に集まるエビを見て水が合わなかったのかと心配になられるかもしれませんが、健康なエビでも本能的にする行動です。
サテライトの吐水口付近にずっと集まっていて気になる場合、 水草、モスなど、そのほかの何か足場になるような物を水が出ている場所付近に置いておくと、なぜか集まらなくなります。(水の循環を妨げすぎないようにします。)
エビが記憶しているのかはわからないですが、エサを入れた時も水流に乗って水の吐出口周辺からエサが沈むので、エサをあげるまでそこに集まっていることも多いです。
全部のエビが暴れていたら水質、水温が急変したか、水合わせがうまくいかなかったかを疑います。そうならないよう水合わせは慎重に行います。
エビ以外に生体がいなければ、ストレスになるような生き物、環境でなければ昼夜で行動に違いがあまり出ません。
・エビが逃げる
稚エビが食べられないよう別の容器に隔離することがありますが、同じ水槽の水を使用してもいろいろな要素で環境が変わってしまい、抱卵したままの脱皮、脱卵の心配が増えてしまいます。サテライトなら水槽の水をそのまま使えて水の循環もあり、網目のサテライト グレードアップセット2を使えば稚エビが水槽内へ移ってしまう心配もないです。
他の稚魚隔離ボックスは、稚エビ(大きさ2ミリぐらい?)が出てしまうぐらいの隙間があるものも多いので買う間によく確認されるとよいです。
・増えた時のことも考える
・サテライト飼育のデメリット
・私の場合は水槽内では食べられてるのか、熱帯魚水槽内では見かけない(見えてないだけかもしれません)ヒドラ、カワコザラガイ、ケンミジンコ、ミズミミズがサテライト内で発生しました。(幸いヒドラは早い段階で見つけたため、掃除、スポイトで吸い出すなどをして現在は見かけなくなりました。)
ヒドラ、プラナリアは稚エビを食べることもあるようなので注意が必要です。
また、サテライトから水槽内に入ってしまうことも考えられるので取り外しての清掃、水草を炭酸水などに漬ける、ソイルなどの入れ替えが必要かもしれません。
・稚エビを食べる魚をサテライトに隔離できない
・魚 稚エビを食べないオトシン、食べることができない大きさの稚魚などは入れても平気です。
・それとは別に、一般的なサテライトの扱いの話ですが、サテライト内に大量の魚を入れると、魚によってはストレスになり衰弱し、狭いためにぶつかり合い、それによってできた傷で、またはもともと持っていた病気が伝染、悪化、蔓延する恐れがありますので注意が必要です。(縄張り意識が強い魚、素早い魚、飛び出す魚、毒をもつコリドラスなど)コリドラスの毒についての参考リンク:チャームさんのブログより
エビは寄生虫がいた場合は注意が必要ですが、動きがそんなに早くなく、争いもほとんどないためある程度は大丈夫だと感じます。ですが、大きくなったエビは水槽に移動させるなどし、抱卵固体、稚エビのみサテライトで育てるのもおすすめです。(水質悪化対策、稚エビにエサを行き渡らせる)
・サテライト内にエアストーンを入れたり、流量を上げる改造をする方もおられるようですが、生き物の体力を奪うほどの水流になっていないか、これも注意が必要です。
・この底面につけるパーツは外れやすいので、設置時にLサイズなら2つ、しっかり安定する位置を確認し、強く押し込みます。
2つのうち片方に重量がかからないようバランスに気を付けます。
ほかの水槽に設置するつもりがないなら、もう接着剤で固定するのもいいと思います。
・一番大きなデメリット サテライトのLサイズでかい
水槽後ろに置ければいいのですが、水槽前面に引っ掛けると水槽本体がかなり見づらくなります。
安定してエビが増えたら全部水槽に入れて、サテライトをしまうか、エビを水槽側にある程度移して、水槽横に引っ掛けることができるSかMサイズに変更してもいいかもしれません。Mサイズは特に、横置きできないことがあるので購入前によく調べてみてください。
・気温・水温
寒さにはかなり強いですが、暑くなりすぎたりしないよう注意が必要です。
室温が30度以上の時は気を付けないといけません。
春、秋が増えやすいと感じます。
・そのほかやった事(※全部がやるべきことではないです。)
・水合わせは購入時の水とエビをサテライトに入れてそのままゆっくりやりました。(お店の水が水槽内に入るので信用できるお店だとなおいいです)
・(水草用というのもありましたが)リキダス(植物の活力剤)を2日に1回数滴入れる(フルボ酸・ミネラル)過剰添加に注意
・牡蠣殻をサテライトの底砂に混ぜる(少しなので影響は少なめと思われます)
・脱卵、ストレス防止のため、揺らさない、驚かさない(サテライトに慣れてくると動きまわるようになってそこまで気にしなくなりました)頻繁に人が歩くような場所なら、紙などで軽く目隠しのようなものをするのも良いと思います。
・ピューリゲン(繰り返し使える、活性炭のような働きをする化学ろ材)を入れた。
ピューリゲンはこちらでも書いています(長文失礼します)
https://bassajijisad.blogspot.com/2022/07/blog-post_29.html
・古いエサを捨てた。
・注:サテライトの掃除について メラミンスポンジで磨くと傷だらけになります。