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メラミンスポンジをアクアリウムで使うときの注意


※重要:×メラン ◎メラン 

メラン(色素)ではなく、メラン(プラスチック)です!

melanin(色素)ではなくmelamine(プラスチック)です!

」ではなく「」です!


※最初に:プラスチック製品などは特に傷つきやすく、そのほかアクアリウム用品でも丁寧に使っていてもそのうち傷や汚れはつくのですが、できるだけ長く使いたいものです。傷を全くなくすとか、ほかの掃除用品なら全く傷がつかないというような話ではなく、メラミンスポンジをアクアリウムで日常的に使い続けることで起きる影響の大小の話をしています。



メラミンスポンジはアクアリウムでもコケとりに便利ですが、やっぱりプラスチック面やホースやゴム面、シリコン面などに使うときは注意が必要かもしれません。
水中モーターや産卵ボックスやサテライトなど、水に浸かっている部分のプラスチック面にもコケがこびりついてしまいますが、これらにメラミンスポンジを使ってしまうと、そのうち表面がガサガサになってしまいます。

 

・生体への影響の心配

使っていると消しゴムのようにすり減っていきますが、水の入った水槽内で使ってしまうと、そのすり減ったカスを魚が食べてしまうかもしれないという心配もあります。

大きめの削りカスから、目に見えないほど小さなものも出ます。

メラミンスポンジの素材であるメラミン樹脂はプラスチックの一種です。 

海洋生物のマイクロプラスチック汚染問題に重ねて言っているのではなく「マイクロプラスチックがアクアリウムに及ぼす悪影響」的なことを広めるような意図で書いているのでもないです。(メラミンスポンジはマイクロプラスチックの発生源であることは事実で、水槽環境に実際に影響はあるかも、ないかもしれないですが、今回はその話とはあまり関係ないです。)

その問題とは別に

「いろいろな魚、生き物が、大小様々な大きさのプラスチック(削りカス)を運悪く食べてしまった後、それを消化、またはそのまま排泄できるのか、そして、削る力を持つ、発砲させたスポンジ状のプラスチックという性質で、生き物の内臓に傷をつけたり、詰まったりという悪影響が出ないのかという疑問、心配

を書いています。

『マイクロ』プラスチックではなく、ある程度の大きさを持つ、発泡させたプラスチックの削りカスの話です。

食べたカスの大きさ、それぞれの生き物によっては大丈夫かもしれないし、もしかしたらそうでないかもしれません。吐き出すかもしれないし、飲み込む場合だってあるかもしれません。そして、食べてしまったかどうかもわかりづらく、もし食べたことが死因だったとしても、見た目、普段の観察程度では原因がわからない場合がほとんどだと思います。

なので、疑問、心配と書いています。

プラスチックは水槽環境内では分解されないので掃除などで吸い出せなければ、底砂にたまり続ける場合もあると思います。


・傷、研磨について

サテライト、産卵用隔離ボックスなどの透明なプラスチックが乾燥している時にわかりやすいのですが、メラミンスポンジを使って磨くと、そのうちすりガラスのように不透明になっていくと思います。


この状態でも水に浸かっている時は、すりガラスが透明になるのと同じで気になりにくいです。

見た目的にも機能面でもメラミンスポンジで磨くと、わかりやすく実害が出るのが水槽のプラスチックふただと思います。ライトの光を通さなくなり、見た目も悪くなります。

程度の差はありますがアクリル水槽でも同様です。

水を入れた状態でこすっても傷がついているかどうかは分かりにくいですが、使いようによっては水を抜くとガサガサにみえることも考えられます。

(水を抜いた状態で使うことはほとんどないでしょうが!)

 
とても目の細かいやすりをしていると考えるとわかりやすいかもしれません。(とはいえメラミンスポンジよりもっと細かいやすりもたくさん市販されています)
やっていることは「研磨」で、表面を削っています。

どれだけ削れるかは、削る対象の硬さ、削り続けた回数次第です。 

<参考:水槽用プラスチック蓋などをきれいにするには?>

検索すればいくらでも出てくると思いますが、研磨は「荒研磨」で深い、大きめの傷を削る、消す→「中研磨」で荒研磨の傷を削る仕上げ研磨できれいにできる段階まで磨く→「仕上げ研磨でさらに細かい傷を消してツヤを出すというように、荒めからどんどん細かく研磨していききれいにする必要があります。(※傷の程度によっては中研磨からでもよい場合もあると思います)

プラスチックでのメラミンスポンジの研磨は、中研磨に当たるぐらいだと個人的には考えています。単体では深い傷もきれいにできず、曇るだけです。

上記の通りメラミンスポンジのみできれいにするのは不可能で、さらに目の細かいやすりで磨いた後、仕上げにコンパウンドで磨いてやっと透明感が戻せます。(水につかる部分は水質に影響があるかもしれませんので、よく洗って乾燥させます)

やすりを購入する場合、模型用のものが扱いやすいと思います。

(多少の知識や技術も必要ですし、価格、手間などを考えると買いなおしたほうが早い場合もあります。)

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コンパウンドも模型用のものがわかりやすいです。 

3つそろえてまで、ここまでこだわる必要がないなら(細目)ぐらいのみでもよいと思います。

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・削れる

例:メラミンスポンジが出始めの頃、これで歯を磨くというネット記事を見かけたことがありますが、とんでもないことでエナメル質を徐々に削って逆に虫歯になりやすくなってしまいます。
また、磨くときは歯茎にもメラミンスポンジが当たってしまうはずで、歯茎を傷つけることになりいい事無しです。


  https://www.gekiochikun.jp/brands/melamine/
代表的なメラミンスポンジであらせられる激落ちくんさんのサイトに載っていることを読んでみるのもいいかもしれません。ガラス面は大丈夫と書いてあります。

※光沢のないプラスチックにも使っても大丈夫とありますが、光沢がもともとないので光沢を消す心配がない、見た目が変わりにくいというだけで、表面を削っていることに違いはない点には注意が必要です。

※同じ『メラミンスポンジ』という名前の商品でも、それぞれ品質の違いにより効果や、すり減り方などにも細かい違いがあるはずで、この点にも注意は必要です。

 

・悪循環
メラミンスポンジで研磨され、目の細かい傷だらけになったでこぼこの面は、表面積が増えコケもくっつきやすいはずなのでコケがすぐついてしまうようになる悪循環にはまってしまいます。

そして傷の深くに入り込んだ(しみ込んだような)汚れを取るためにさらに削ってしまいます。

ツルツルの面よりガサガサの面の方がコケがつきやすいというのは想像するとなんとなく分かると思います。

VVVVVVVVVV (傷だらけの面)

ーーーーーーー(平面)

文字で大げさに書くとこんな感じです。

例えばコケ対策などで水流を弱めるために、シャワーパイプの穴を自力で大きくする時なども注意が必要で、広げた穴がガサガサだとそこにコケがついてしまいます。(水流の強い場所にできる黒ひげゴケなど)

 

・シリコン ・ガラス用接着剤

水槽のガラスを接着しているシリコン 、ガラス用接着剤も同様で、傷がつき、徐々に削れるためメラミンスポンジには向いていません。 

やればやるほどゆっくり水槽の寿命を減らし、細かい傷によりコケや汚れが付きやすくなり、最悪、破裂や水漏れなどの事態を引き起こします。

人の皮膚にメラミンスポンジを使って皮膚がやけどのようになったニュースを見たことがあります。

メラミンスポンジの削る力は意外と強く、人の皮膚も削れます。シリコンでも同様です。

もともとシリコン面は掃除しにくいものなのですが、コケを食べてくれる生体を入れる、コケが出にくくなる環境を作ることなども重要です。

※シリコンは使っていくうち劣化していくもので、ガラス、アクリル、プラスチックでも全く無傷で扱い続けるのも難しい部分もあり、そういう意味では水槽は消耗品といえるのですが、なるべく丁寧に使い、長く使えるといいです。 

 

・メラミンスポンジ自体の、商品による品質の差

削りやすさ、削ったカスの出やすさなど、商品によって大きく差がある場合があります。


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拭く と 磨く の違いです。

必要な分、切って使うのもいいです。

キッチンペーパーなどでも代用できそうと考えてしまいますが、掃除用に作られた紙であり、アクアリウム用に作られているという前提がありますので、水槽に入れて使っても安心安全であるともいえます。



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も、水槽環境によりますが効果があります。

使用法をよく読んで水草への影響を少なく使えるとよいと思います。

 

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最近これを買って使ってますが、柔らかいのにコケが取れやすくおすすめです。

曲げガラスでも使えます。 持つとこが長いやつも売ってください!


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追記:Q.プロ、アクアリウムショップでも使っているが?

A.ここまでを読んでいただけたら「なんにでも使える汚れの取れやすい万能スポンジ」ではないということは理解してもらえると思います。

プロでも誰でも、同じ場所を同じ力で同じ回数削れば同じように削れます。

削りカスにしても、同じメラミンスポンジをつかえば同じように出ます。

ここに書いてあることに、プロであるかどうかはほとんど関係ないと思います。

 

悪い言い方をすると、例えば水槽のガラス接着面にメラミンスポンジを使うような事態を起こさない、起きる前に対処する、汚れたとしてもほかの傷つかない手段を使うのが「プロ」なのではないでしょうか?(※批判ではないです!)

(※最初に書いたメラミンスポンジを魚が食べた時の影響に関しては私ごときにはわからない部分が多いです。場合によっては直ちに影響が出るかもしれないですし、出ないかもしれないですし、後々影響があるかもしれません。)


それぞれどの程度で使われているのかの違いがあると思いますが、全員が「削る」「魚が発泡させたプラスチック片を食べてしまったときの影響」「それぞれの魚の死因を本当に正確に分析できるか」などに関してもプロ、専門家であるとは限らないです。(※批判ではないです!)

 

メラミンスポンジに限らずですが、いろいろな道具や器具などと同様に、適切な場所を選んで使う必要があるのではという思いです。

が、↓以前書いた通り、このような考えです! ※追記ここまで

※ここまで書いたものの、他人様の持ち物に対して何かを強制するつもりも、これ以外間違いだと説得するつもりもありませんので、それぞれの考えで扱ってみてください。