※英語ですがシーケム公式サイトも併せて活用されてみて下さい。
https://www.seachem.com/purigen.php
6か月ぐらい前、繰り返し使える化学ろ材のピューリゲン(Purigen)を買いました。
効果については申し訳ないですが、私自身でちゃんと色々計測したわけでもなく、ほかにもろ材交換などいろいろな要素があってはっきり言えるわけではないので、曖昧な言い方をするしかないのですが、個人的には入れる前よりも水槽の環境はよくなっていると思います。
生体、水草にも目に見えて悪い影響は全くなく、良くなったように思います。
化学ろ材なので有機物を吸着してろ過をします。
使っていると茶色くなっていくので、吸着しているという事だと思います。
じゃあ吸着しています!(追記:2回目の交換後2か月ぐらいして外部ろ過器を見てみると、黄色くなる速度が1回目より明らかに遅く、水槽内の環境がよくなっているように思います。)
白っぽい色の粒が茶色に変色していきます。それを再生してまた使えています。
多分まだ茶色が薄めだったのでまだ使えそうだとは思ったんですが、塩素に浸けるのを試したかったのと、再生済みピューリゲンをまた外部フィルターに入れ直してみたかったので早めに交換しました。
効果については検索すると詳しく書かれていると思いますので、私の場合扱いにくさ(ピューリゲンの再生方法)の話をしようと思います。 ただ、前もって準備しておくと扱いにくさもかなり軽減されると思います。
今回は、実際の作業を画像などを交えてわかりやすく、という事はできませんでした。
なぜか、自分でも引くぐらい長文になってしまいましたが、その前提で読んでいただけるとありがたいです。
再生についてはよく確認をした上で自己責任で行うようにしてください。
※私はこうしているというだけで、何かを強制するつもりも、一番いい方法だと主張するつもりもないです!※
・粒が細かすぎてほとんどのろ材ネットはこぼれる!
ピューリゲンの入れ物を開けると、1ミリ以下から1ミリぐらいの粒がランダムで入っています。出す時もこぼさないように注意が必要です。
扱いを間違えると、水槽内や、ろ過フィルター内に粒が飛び出し、それを魚が食べてしまう心配があります。回収も大変です。
慎重に扱う必要があり、私は紙製のお茶パック(無漂白って書いてある方が少し安心だと思います)に入れてますが、紙なので破れる心配があります。
(100mlのピューリゲンにはろ材ネットがついていますが、250mlの方はついていません。私は250mlのをAmazonで買いましたが、丁度いいろ材ネットを購入時には見つけることができませんでした。Amazon以外などでもさがせばあると思います)
お茶パックは入れ口の紙をひっくり返して中身が流出しなくなるタイプを使っています。
ろ過フィルター内で破れたら大惨事なので、ピューリゲンを入れたパックを、さらにパックに入れて2重にして入れてますが、それでも少し心配です。(2回交換しましたが2回とも紙は破れず大丈夫でした)
2重に入れる場合は「閉じた入れ口」が奥になるようにパックに入れるようにして、より流出しにくくなるように入れます。
外部フィルターなどに入れる場合
ウールマット =ピューリゲン= ウールマット
と言う感じで挟むと少し安全です。
ろ材を入れすぎないようにすることも大事です。
レビューなどでよく書かれているイージーシーラーで圧着するというのは、圧着に使う道具や、やり方によるとは思いますが、やり方によっては圧着したつなぎ目の周りが弱くなり、圧着した周りから紙が破れる、または単純に圧着が外れる心配があります。(可能性があると言うだけで、上手にやっている方が多数とは思います。確認をされてから、と言う話です。)
うちにある100円ショップで買ったイージーシーラーは、0.1ミリまでの厚さの物までしか使えず、紙に使用できるとは書いてありませんでした。
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圧着する場合は、紙パックのみで何度か試してみて、水に浸けてみるなど、よく観察してからやるとよいと思います。
圧着を何度もするのも、熱や力がかかった周囲が破れやすくなるので注意が必要です。
上記のように、やりようによっては効果が薄く、ただ、やぶれるリスクが増えるだけになってしまいます。
・ピューリゲンを紙パックにパンパンに入れない、ろ過器に入れる時につぶれない、力がかからないように余裕をもつようにするなど注意をしてください。
たくさん入れたい場合は紙パックを2つにピューリゲンを分けて入れるのもいいです。
特に外部フィルターに入れる場合、 中身が確認しづらくなり、掃除の間隔も長い場合がほとんどと思いますので、注意が必要です。
目の細かいストッキングに入れるのもいいかもしれませんが、その場合再生時に取り出すのにちょっとしんどそうです。紙パックの場合破ることができます。
紙パック、ストッキングでも、入れ物自体を保護するために、さらにろ材ネットに入れるなどすれば、取り出し時、引っ掛けるなどで破れる心配が減ると思います。(不安なら)
とにかく粒が細かいです。
seachem ピューリゲン 淡水・海水用 250ml 『Amazon』
ゼンミ お茶だしパックLサイズ 無漂白タイプ32枚入『Amazon』
・再生時は粒に直接触らずに済ませたい!
茶色くなってきて再生するとき、入れたパックなどからいったん取り出してから塩素に浸けると思います。(ろ材ネット、パックごと塩素に浸す方もおられると思います)
その時はピューリゲンの体積より大きめの容器を準備するといいと思います。
(塩素に浸けた後、洗い流す時、水が多めに入る容器の方が粒をこぼしにくいです)
また、例えばガラスのコップのように、容器になるべく凹凸が少ない方がピューリゲンの粒が扱いやすいです。凹凸に粒がくっついてストレスでゲボが出ます。
プッチンプリンの容器みたいなのでやったら特にゲボが出ると思います。
凹凸の少ない使い捨てプラスチックコップなどが使いやすいです。
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この時、くっついたら面倒なので、なるべく手で直接粒に触らずに済むように、なんとか流水や重力を駆使して塩素に浸ける容器に移動させます。
お茶用紙パックに入れていた場合、袋を破って水で流しやすくできます。
揺らすなどして振動で移動させようとする時は、かなり気を付けないと粒とゲボが飛んでいきます。
(※実際にゲボが出るかは個人差があります)
粒を手で触ると爪の間に入って不快感がすごいです。手にくっついたのを取るのにも苦労します。
くっついた小さな粒を入れ直すのもかなり面倒で、つかみにくいです。
爪に入ったりくっついたら、水中で剥がすと粒が落としやすいです。
実際は数分の作業なので大袈裟ですが、やってみたらなんで書いてるかちょっとわかると思います・・・
少しずつ、流水や重力で、頑張ってこぼさずにピューリゲンを入れていたパックなどから移動させます。
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幸い、粒は水を止めてじっとさせているとすぐ底へ沈むので、上澄みを捨てながら水でゆっくりパックなどを洗い流し、粒をこぼさないように別の容器へ移動させます。
全部移動出来たら、水と塩素1対1ぐらいで浸けます。
この時、いらない割り箸かなにかでゆっくりかき混ぜると目に見えて粒がきれいになります。かき混ぜないと、層のようになってきれいにならない場合があるようでした。液が飛び散ったりしないよう気をつけます。
ハイターを使う場合、界面活性剤が入っていない物(衣料用)が売っているのでそちらを使うといいと思います。
後は24時間置いた後、ゆっくり、粒をこぼさないように水で塩素を流した後、カルキ抜きを入れます。
塩素を洗い流す時はピューリゲンを一度お茶パックに入れ、水で流すのもよいと思います。
このときカルキ抜きを結構大量に使うので、高価な、栄養入りなどのカルキ抜きを使わず、安いものでやるといいと思います。
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カルキ抜きに8時間つけて再生完了です。購入時は酢のようなにおいがしましたが、再生後は私の場合、鰹節のようなにおいがしました!
塩素が抜けきっているか心配な場合「残留塩素試験紙」などで確認されると良いと思います。
・ローテーション
ピューリゲンと関係なく「塩素」は紫外線に当てていなくても徐々に抜けていくものなのだそうなので、使う用と休ませる用で分けて使用できると、更に安心だと思います。
メーカー推奨量(水量400リットルで、ピューリゲン100ml)そのままで入れると、かなり少なく、水槽が1つしかないとかなら、ピューリゲンをローテーションできる範囲でもっと入れても損はないと思います。
ピューリゲンを「ろ過フィルターに入れる分」と「入れない分」で、ローテーションできると、特に外部フィルターに入れる場合、再生時に一度取り出した後、24時間+8時間ぐらいかけて再生させて、また外部フィルターを開けて入れるという手間が省けます。
・使わない時の保管方法
※ピューリゲンは(2022/7/29現在)Amazonの場合、マーケットプレイスのみの販売です。異常な高値での購入などトラブルにならないようお気を付けください。
ハイターは他に使う予定がないなら、まとめ買いやマーケットプレイスの送料などの関係で、そのへんのスーパーで買った方が手軽かもしれません・・・
・もうだめだ!こんなことはできない!と思ったら?
活性炭にします。
「キョーリン 超高性能活性炭 ブラックホール 徳用5個パック」 2個セット 『Amazon』活性炭はピューリゲンとも共存でき、同時使用で長持ちするようになる(公式サイトより意訳)そうです。
・それ以外に注意すること
シーケムの公式サイトにある、ピューリゲンの安全データシートに
>環境安定性:本製品は環境中で生分解されない。
とあります。 (植物、動物への害はないと予想され、海域などへの影響はデータなしと続けて書いてあります)
生分解されない物はこの世にたくさんあり、ろ材として使う上では関係ないですが、洗浄時などに誤って排水溝に流さないように気を付けてください。
私はお茶パック越しに水を捨てるようにしています。